CEO丸山次郎はこう考える。
前職で教えられた経験をあっさり忘れることのできる人。

でっかいやつらに勝つには

『エリートが集まっている大企業の大きな研究所』
どうせそんなところと競争しても勝ち目は無いよ、と大抵の人は勝負する前に決めつけて負けている。だけどそんな大手の研究所にいるやつは、実は発想が貧困なのが多い。だから、怖がることはない。
…けっこう勝つから。
それから「役人」とは、素直に聞くだけでなく、時には喧嘩もすべきである。YAKUNINは頭だけで理解している。熱いものが無いから、本気でぶつかるとやっぱりけっこう勝つ。そして必ず黙りこくる戦術に出る。
でも、中には凄い人もいる。本気でぶつかると本音で答えてくれる役人もたまにいる。

なぜ、短期間に市場No.1になれたのか

丸山次郎-学歴や職歴によりかかっているやつはいらない。でも履歴書の学歴欄、職歴欄はよく見る。

アールエフは『しろうと集団』の集まりだったからである。答えはいわゆる“プロ”はアールエフに来ない、いや採用しないからである。 ただ単にその歴史を見てきたような“プロ”は足を引っ張るだけで、斬新な発想ができないやつばっかりで大発明はできない。

過去の歴史の延長ではヒット製品はもう生まれない、全く違う発想で開発に向かわなければならない。
ある意味で歴史を知らない方がむしろとんでもない発想が浮かぶ。
これが『しろうと集団』である。少しおちこぼれの素人の方が面白い。

この『しろうと集団』は、一見ばらばらに見えるが、実は非常に無駄のない動きをしていて、2人、3人…と集まると掛け算の如くとてつもないパワーを出すし、猛スピードで走っていても瞬時に全く違う方向にも行ける。
ただし、この連中に理解させるには時間は必要ないが、深い話をする必要がある。
したがって少し疲れる。

先の読めない時代

若いのに老け込んでいるやつはいらない

新しいことを始める時には、その分野をひややかに見て人々にとって本当に必要があるのか考える。十分に時間をかけて。自分の内側から何か熱いものがこみ上げてくるようなら、スタートすべきである。
問題はこのスタートを間違えることである。とかく技術屋は、「こんなもの技術的に無理だよ」で止めたり、「自分の持っている技術で可能だから」とかで作り上げてしまったり。その製品に熱いものが入っていないから、売れない物を平気で作る。

丸山次郎 いざ設計に入る時は、仮に先に出ている製品があっても入手して内を開けたりして見ない方がいい。なぜかというと、発想が貧困になる。大筋の方向が決まってから入手可能なら開けてみて、自分の考えよりも賢いやり方の所はどんどんパクれ。
全く新しい分野への挑戦なら十分に時間をかけて『これでもか』と悩め。で、図面を書きなぐって、1日~2日は違う仕事をして3日目にもう一度見る。その上でできる限り自分とちがう分野の人たちを集めて時間をかけて説明する。
そして、いついつまでに作り上げると、皆の前で発表してしまう。これで、どんなことがあっても完成させなければならないはめになる訳だ。

特許について思うこと

開発中は、パテントなど考えない方がいい。出願書類などに時間をかけるぐらいなら多くの人々に見てもらい、その技術の評価を受けた方がいい。
技術者は営業的なセンスを持て! 今、たわいない特許出願が多すぎる。

クレームは直接受ける

だから改良も早い。
「みてくれ(デザイン)1番、性能2番」、とんでもないことを平気で言ってきた。これは、製品開発の主導権を技術から営業へバトンタッチすることを意味する。
得てして、創業者は自分の得意な分野に力を入れる事が多い。
これは間違いである。
しかし、個性的な自分のキャラクターは生かせ。

社長には持たせない。

とかく金を持たせると、社長なんてやつは外に出るとカッコつけたがるだけだから。
高額な測定器など欲しくてもすぐ買わない。高額な測定器ほど、使いこなせる技術者は少ない。周りにある物で測定器を作らせる。測定器を作らせると驚くほど技術力が上がる。

「素人集団」が作り上げてきた技術を求めて、今、世界中の大企業が長野に集まってきている。

技術を無償公開している 研究成果は投じる金額の大きさではない。研究者一人ひとりの夢と情熱である。
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